そこまで考えてドキリとした


「恋をしている人の顔」


つまり、その顔で私が准司さんを見ているということは


「私って、准司さんのこと好きなの...?」


優葉と優菜の顔をその言葉で合っているか確かめるように見る


2人とも呆れた目で私を見ていた


「ようやく気づいたわ」


「紅雨って素晴らしいくらいに鈍感だよね」


それを皆気付いていたから、准司さんの名前を出して弄ってきてたんだ


モヤモヤの1つがスっと無くなっていった


でもそうだとしても、私には春鑼以上に愛せる人はこの先一人も居ないと思っている


それに、私と准司さんは住む世界が違う


身分も違う


好きって気持ちを自分自身が受け入れられてもそこで苦しむのは目に見えている