「.....確かにそうですね」



こうやって直ぐに丸め込まれちゃうんだから




悪い人に騙されてないでしょうね




コンコンッ



「どうぞ〜」




「姫様もう直ぐ会合始まりますよ!!」




ニカッと笑いながら言う大男



「もう少し静かに言えないんですか?芦秋」


芦秋(ロシュウ)は一番上の兄様、炎牙(エンガ)の側近



炎牙兄様は金属器を3つ持っている


芦秋はそのうちの1つの眷属



元々は150位の私より少し大きい位の身長だった



今は2m位余裕で越えてるんじゃないかしら



金属器にも色々と性質があるのよ


金属器は憑代(ヨリシロ)と呼ばれる動物だったり神話にしか出てこない生き物が認めた人の長年愛用してきた金属に宿る事で金属器と呼べる



芦秋は蛇みたいな生き物だったはず



言わばメドゥーサかしら




皮膚も人間の皮膚じゃなくて蛇の皮に似てる




蝶華も芦秋と同じで私の眷属



蝶華は三つ目の獅子



普段は前髪で額の眼は隠しているけど戦争中はいつも出している



眠っていても額の眼だけは絶えず動いているから少しだけ怖いと思う



眷属は戦い方が独特なのよね



芦秋は頭から生えている無数の蛇で相手を突き破る



蝶華は腹を空かせた獅子の如く相手を貪る




ちゃんと吐いてるわよ?お腹壊しちゃうから



他にも狐なら化かして錯乱させてから殺る



まぁ皆強いって事よ




「はいそこ。言い合ってないで行くわよ」




早く行かないと兄様の逆鱗に触れちゃうわ