異世界の男に恋をしました

えへへと笑いながら鼻をかく



「席つけよ〜」



出欠簿で肩を叩きながら入ってくる玉城先生



「体育祭なんだけどな.......新しい種目が出来るらしいんだ。」



溜めた割にそこまで重要じゃ無い



「たません!!何できるの!?」



大声で聞くのは紅華の下っ端の中でも特に仲が良い朔真(サクマ)。通称さっちゃん。男の子だよ?



「聞いて驚け。借り物競争だ」



え.....借り物競争?



下っ端君達にも下の子が居るから借り物競争の話は聞いてた



どこの学校も借り物競争があったから琴城にもあると思ってたのに



「なんだよ借り物競争かよ。もうちょい派手なのが良かったな?」



「でもさっちゃん。皆の話聞いてると楽しそうだよ?」



ね?と日和ちゃんと雛に同意を求める



でも2人とも苦笑い



「借り物競争やったことあるんだよ。小学生の時に。あんまり面白くなかったんだよね。」


じゃあ借り物競争に乗り気なのはこのクラスには私と玉置先生だけじゃない



「何だよお前等。別の競技から決めていいか?」




誰も返事をしてくれなくて泣きそうな玉城先生



黒板に書かれていく競技



徒競走やら綱引きやら借り物競争やら



意外と競技数は少なくて5種類だけ




うん。徒競走やりたい。



それ以外は見学で良い