ただ、お母様が亡くなって間もないというのに正妻にしてしまう事が悲しかった



お父様にとってお母様は小さな存在だと言っているようで



それに叔母様は以前と変わってしまっていた



以前の叔母様を光とするなら



今の叔母様は闇



弟...叔母様の子供、白雷も同じ様に変わった




実の母である叔母様を見る眼が憎悪の色に染まった




それから白雷は今まで興味も示さなかった剣術、柔術、槍術を必死に教わるようになった




嫌な予感は今も続いている




でも今はそんなこと言ってる場合じゃない



直に大きな戦争が始まる



金属器という強大な力を手に入れた日から私は兄弟姉妹と一緒に戦争に出向くようになった



でも、大きな戦争になればなるほど失うものは大きい



家族同然の家臣達が目の前で切り倒されて行く姿を見て自分の無力さを噛み締める



でも私は今もう一つの金属器を手に入れた



今回は守ってみせる




「蝶華、私もう直ぐ兄様達と会合なのよ。鍛練なんてしてる時間は無いわよ」