異世界の男に恋をしました

side紅


「日和ちゃん、どこに連れてってくれるの?」



日和ちゃんはニコニコしながら




「ん〜?着いてからのお楽しみ〜」




って。




ご機嫌だなぁ




鼻歌歌い出した




ん?この歌...よくお母様が子守唄で歌ってくださったあの曲に似ている




何でかしら




トンッ



「う"っ」



立ち止まった日和ちゃんの背中に思いっきり顔をぶつけた



鼻が...ジンジンする



「ごめんねぇ!!ちゃんと止まるねって声かければ良かったね」



謝る事じゃないのに



「大丈夫だよ!私が考え事してて気付かなかっただけだから」




そう返すとまた頭を撫でてくる




さっきも思ったけど日和ちゃんってどこと無くお母様に似てるのよね




「紅雨ちゃん、目的地ここだけど入る?」



ちょっとニヤッとした感じで笑いながら日和ちゃんは聞く




この教室には何があるのか



よく分からないけど入ってみたい




「...入る」




「おっけー」



ガラガラッ



「おっす。皆のアイドル日和ちゃんだよ〜」



誰か居るみたい


日和ちゃんは結構背が高いからちっちゃい私はぴょんぴょん飛び跳ねないと教室の様子は分からない




「誰がアイドルだよ。日和」



ゲラゲラと笑う低い声



1、2、3、4。



4人は居る




「今日ね〜新しい友達出来たんだよね〜」



めっちゃかわいいって日和ちゃん言ってるけど私可愛くないしなぁ




グッと腕を引かれて日和ちゃんの横に立つ




おぉ〜私と同じ人が沢山いる!!




「誰、その子」



エメラルドグリーンの髪色の男の子が私を指さす



失礼ね。人を指さしちゃいけないって習わなかったのかしら



「だから言ったじゃん。私の新しい友達!!
紅雨ちゃん自己紹介出来る?」



「あ、うん。出来るよ。
成龍紅雨です。今日転校してきて日和ちゃんの後ろの席に座ってます。」




ガタッ



音のした方を見ると朝の金髪のお兄さん




「あっ!朝のお兄さん!!道案内ありがとうございました」




金髪ピアスのお兄さん




見間違えるなんて絶対に無い




だってクラスの男の子とか見てても髪の毛の色は派手でもピアスなんてこんなに付けてなかった




久しぶりにピアス開けようか




実は軍職に就く姫君は10歳になった時にピアスを開ける風習が焔帝国にはある




今私は3個のピアスが開いている




今は殆ど付けてないけどね




でも塞がっちゃうのは嫌だからたまに付ける




話を戻すわね?




ピアスをこんなにも開けている人は教室に居た時は見つからなかった




それに左の耳朶に付いている赤色の華のピアス



それは私がお兄さんの後ろに付いて歩いている時に良く見えた