異世界の男に恋をしました

それに黙って付いていく



まるで親ガモにくっついて歩く子ガモみたい




時々見かける生徒達は皆髪が私の様に鮮やかだった



赤も居れば金もいる。白、青、桃、蜜柑...



この世界も向こうと同じなのね



その割には皆さん瞳が黒いけど




ガラッとドアを開ける音で考えるのをやめる



「今日は新しい奴入るからな〜。」



そう言いながら一緒に入った私の肩をバシバシ叩く玉城先生




痛い...




「えっと...成龍紅雨です。よく分からないことが多く有りますのでご迷惑をお掛けしてしまうと思いますがどうぞお見知り置きを」




軍人や王族として大勢の人の前に立つことは出来ても



今その立場の私ではないから



緊張する



「かわいい〜〜」



間延びした女の人の声で私は首を傾げる



かわいい? 私が?




「うるせぇよ。ヒヨリ」



声の主はヒヨリと言うらしい



「じゃあ成龍はヒヨリの後ろな」



そう言ってヒヨリさんを指さす先生



「え、たませんマジで?いいの?やったね〜」



キャッキャとはしゃぐヒヨリさんは窓際の列の後ろから2番目



机と机の合間を縫ってそこまで進む



席に着くとヒヨリさんが後ろを向いて自己紹介をしてくれた



「私、桐生日和(キリュウヒヨリ)よろしくね。紅ちゃん」



整った顔立ちの女の人



綺麗な笑顔で笑いかけてくる



「宜しくお願いします。日和さん」



そう返すとぷくぅと頬を膨らませて拗ねる日和さん



「タメで話してよ。あとさん付けしなくていいよ」



私は今まで敬語を使わずに話してきた人が少ない



兄様達にも敬語を使ってきた



「分かった.....日和...ちゃん」



だからちゃん付けくらい見逃して欲しい