異世界の男に恋をしました

side紅


幹部部屋にシャワールームがあって良かった


体についた血を落とすのにちょうどいい


でも血の匂いってなかなか取れないから


何度も何度も擦り続けた


ある程度は落とせたかな


なんだか懐かしい


戦に出ていた時はこの匂いが普通だった


今じゃ皆の煙草と香水とガソリンの匂いに包まれている


それもなかなか落ち着くんだけど


ガシガシと髪を拭きながら幹部部屋に戻ると准司さんが居た


「お疲れ様です」


「あぁ、そっちもな」


冷蔵庫から水を取り出して一気に胃へ流し込む


冷たい水が食道を通っていくのが分かった


「どうしたんですか?人の顔ガン見して」


シャワールームから出てからずっと准司さんに見られている


「いや...怪我してねぇか?」


「大丈夫ですよ。私強いですからね」


現に2人半殺しにしてしまった