異世界の男に恋をしました

バキッという不気味な音がしたと思ったら


「うぅっ...ゲホッ」


ほんの一瞬のことだった


さっちゃんがさっき倒した人が落ちていた鉄パイプでさっちゃんの背中を殴った


少し離れた所で見ているけれど何度も殴られていることが見て取れる


ふつふつと怒りが湧き上がってきた


ゆっくりと地面を踏み締めて近づく


「ねぇ...死にたい?辞世の句を考える時間はあげるよ?どうする?」


焔帝国で武人として働いていた時に出していた声が無意識に出ていた


「何だお前、殺されてぇの...」


全部言い終える前に喉仏を殴った


喉仏は呼吸困難になることがある


でもそんなの関係ない


倒れて藻掻く相手に馬乗りになって顔をある程度手加減をして殴った


本当は力の限りに殴ってやりたい


私の大切な人をボロボロになるまで殴っておいてタダで返すつもりは無い