ピロリン♪
携帯が鳴った。

「お母さんからだ。…取引先で色々あったらしくて、これから出張だって。」

夏「またかよ。」

「いつも通り、会社に準備して行ってるから直で行くって。」

横で陽樹がシュンとして、私の袖を掴んでいた。
…陽樹。

ブーブブブーブブ
携帯が鳴った。
「あ、藍ちゃんだ。はい!もしもーし。」
携帯をスピーカーにした。

藍「ごめんね〜。また、出張で…陽樹はまだ小さいのにお母さんもお父さんもいなくて。この仕事が終わったら、お休みもらうから、お話しようね〜!てことで、千代ちゃん今日からうちに泊まってくれない?」

「えっ!?」

『…!?』
三兄弟は目を見開いていた。

夏「何言ってんだよ。」

藍「だって〜男だけで何が出来るの?」

夏「…何でもできる。」

藍「無理ね!陽樹の面倒だって見るのよ?それに、千代ちゃんを1人にできないし。てことで、よろしく〜♪」

「明日のご飯何にしよう?」
お世話をやる気満々な千代ちゃんでした。

夏「お前なぁ!そーゆう問題じゃねー。」

秋「まぁ、千代ちゃんのご飯美味しいからいいじゃん?」

夏「いや、そーゆう問題でもねー。」

陽「…泊めてあげてもいいけど?」
かわいい(๑´ω`๑)♡

夏「どーこー言っても仕方ねーな。おい、泊まる準備してこい。」

「りょーかい!!お風呂入ってくるから!あと、冷蔵庫にデザートあるから食べといてね!」
私はダッシュで家に戻った。まぁ、目と鼻の先なんだけどね〜。

お風呂の中で、紫音ちゃんに電話した。
「あ!紫音ちゃんおつかれ〜♪♪♪」

「…………うん。で、なんでそんなにテンション高いわけ?」

「えー。だって〜(*ˊᵕˋ*)」
紫(うわ。鬱陶しいやつだこれ。)
「で?なんなの?」

千「んーとねー。ごにょごにょ…。」
お母さん達が出張になったことと、夏樹くん家に泊まることを言った。

紫「陽樹くんが可愛いのは分かったけど…問題はそこじゃない!」

「へ?」

「秋くんと夏樹くんがいるのよ!?」

「…っ!!!な、なにがよ!?///////」
いやいや、なにがよって…なにがよ?日本語おかしくね?by作者

「まぁ、いいや。面白そうだし…(ボソ)」

「なんか言った?」

「ううん、なんにも言ってないよ〜。また、話聞くから〜。」
ブチッ

…勝手に切るなよ。
秋くん家に泊まるのか…/////////
は、陽樹が寂しいから!ね!?うん!そうだそうだ!

それから私は泊まる支度をして、家を出た。
秋「やっと出てきた。」
ビクッ!
「な、なーんだ。秋くんかー。」

「びっくりしすぎ。」

だって。秋くんのこと考えてる時に出てこられたら…ねぇ?

秋「やっぱ思った通りだ。冷蔵庫の食材持ってきてる。」
いつまで、泊まるか分かんないから、傷んじゃうじゃん?

「うん。傷んだら勿体ないしね?」

秋くんは黙って手を出してきた。

「…?」

「荷物持ってあげる。重いから。」
きゅー♡優しいんだよね〜。こーゆうとこが好き…誰にでも優しんだけど、まぁそこも含め好き!!

「ありがと〜(*ˊᵕˋ*)」

「っ!////風邪ひくよ?中入ろ。」
一瞬だけど秋くんの顔が紅くなった気がした。

そして、同居生活が始まった。