神社の欄間の不自然な空白に気がついてから一週間が過ぎた。
置物を預けた友人から来てくれないかと電話があった。

友人の家に行くと荒らされた部屋が広がっていた。

「どうしたんだ、この部屋は。」

友人はゆっくりと置物を指差しながら言った。

「どうもあれのせいらしい。騒がしいからしばらく他の所に泊まってたんだ。帰ってきたらこの始末だ…。」