でも確かに、動き出さないと何も始まらないのかもしれない。 「絶対、作りなさいよ~っ!?」 「・・・ははは」 目の前で力説をする莉奈に笑いながら、そんな事を頭の片隅で考えていた。 ――――――――・・・ ―――――・・・ そしてバレンタインはあっという間にやってきた。・・・と言ってもいつもの平日となんら変わりは無い。 同じように決められた一日を過ごしていく中、昼休みになると去年見た光景が目の前に広がった。 女の子同士で、チョコを渡し合う姿が。