鈴峰side




そろそろ裏社会が本格的に動く




でもそれは地獄行きの汽車が大きな音を立てて走り出している




分かってる、あたしも危機だって感じてる




影狼が戻ってくる




星組も気にしておかないとイケない事も




全部分かってる




「光くん!ごめん!正体ばらしちゃった」




テヘッて戯けてみたのに光くんは真顔で




少ししてから睨まれた




「誰に?どこで?!」




珍しくキレてる、しかもあたしに




「クラスの前で…」




戸惑う、だっていつもの光くんじゃない




「影狼が戻ってきたって総長から聞いたのにか?」




「影狼がすぐそこに迫ってきてるって知っててか!」




あぁ、あたしを心配してるのか




「大丈夫、殺されはしないよ」




「絶対誰も失わない、あたしがケリをつける」




あたしの顔が銀狼に変わる




覚悟はもうできた




いつまでも帝に心配かけらんないもんね




危機になったらあたし一人で片付ける




自分で広げたオモチャは自分で片付けるから




「何かあったら言うからさ」




ニコッと笑って言った。




大丈夫、誰も頼らないから




皆の命が危ぶまれる事はないから




さぁ、影狼。早くおいでよ、あたしはココだよ