鈴峰Side




パパから…?




嫌な予感しかしない…。




何か大きな組織が動きそうなそんな予感…




重苦しい空気のままパパを探す




「蜜月!神楽呼んで!!」




蜜月はビクッとして慌ててスマホをだす




「ママ!パパは会社にいるよね?!」




「そ、そのはずだけど…?」




なら、まだ間にあうかな…?




最近、ずっと感じてた




この街自体から放たれる違和感に…




なにかが動き出してるよ、分かってる。




あたしは、待つだけ。




返り討ちにしてやるよ、




…どっかの誰かさん?




車に乗り込む。




「警察に追われない程度に全速力だして!」




「全速力の時点で捕まりますから!」




神楽は困ったような顔をしたけど




長年一緒にいるだけあるよね




諦めて車は走り出す




ねぇ、もしも戻れるなら…




二度と同じ過ちは犯さないから




戻ってきてよ…




キミのせいで大切な人を作るのが怖くなったの




誰よりも命は無駄にしちゃいけないんだって




身をもって学んだの




意味の無い殺しなんて嫌い




お願い、もう1度あの日に戻して…