6月になってついに…

『席替えじゃん!』


「愛衣喜びすぎだよ!」


彩菜は「なんでそんなに喜ぶの?」と言う。
そんなの決まってる。


「もしかして…英くんと離れられるから?」


『そのとおり』


あやつめ、今日も学校をサボりよって。
ほんとプレーボーイにも程がある。


『楓くんとは…似てないし』


「え?」


『別にー何もない』


楓くんは私の初恋の人、
律樹のお兄ちゃんは真面目で人何倍の努力家でかっこ良くて、何でも出来た


「愛衣!次くじだよ!」


『はいよー』



あごがれと同時に好きという感情も湧いてきた。
大好きな幼なじみ。


でも本当は…


「私廊下側だ!!」


『やったー、窓側、あ…』


「英くんと隣じゃん!愛衣!」


『先生がくじ引いたんですかー』


「そうだぞー?」




好きになったらいけなかった人なのかもしれない。


『先生マジ恨む』