しばらくして、ロージィの気配がなくなるとカロンが言った


「あの毒蛇もロージィ様が準備されたのでしょうね。じゃなければ、ピンポイントでその解毒剤を盗めませんからね」

「ロージィは…ルナを殺そうとしたのか」


ルナがいなくなれば…
俺の妃の座が空くからな


「もしかして…最初のポプリの暴走もロージィが仕組んだのかもしれないな」


ルナがポプリを乗りこなせなければ…
ルナはポプリに轢き殺されてた危険性もある


「ルナ様が心配で帰ってきた甲斐がありましたね」


カロンが笑う

実は、仕事が早く終わった訳ではない
早く"終わらせた"のだ

出来るだけ早く帰りたかった
何か嫌な予感がした訳じゃない

ただただ…
ルナに会いたくなってしまったのだ

美味しい料理が出るたび
美味しそうなお菓子が見つかるたび
ルナの顔がチラつく


あぁ、本物が見たい
っと思ってしまったんだ