着いたのはハーブ園
私は作業用の籠を片手に必要なハーブを摘んで行く
ここは、ハーブの他にも研究の為の薬草が植わっている
ここなら揃うはず…
「ルナ様?何をなさってるんです?」
「解毒剤を作る」
「え?!」
あの蛇は…ガルデニアには生息している
だから、解毒剤の知識がある
大昔の解毒剤精製法
今の飲みやすい解毒剤の原型
これなら時間を掛けずに作れる
「アイル。今から言うハーブを探して!」
「は、はい!!」
訳が分かってないアイル
でも、何も聞かずに手伝ってくれる
ハーブ園のハーブ採取の許可
王女…女性としての振る舞い
出来た解毒剤をリオン様に飲ませる許可
そんなものは無視する
どれもみんな時間の無駄
今は一秒も無駄に出来ない


