パッカパッカと響かせ城内の広場をポプリと走る

あれからポプリが暴走する事は無い
大人しく私を乗せて走ってくれる


「本当にお上手ですねー。ルナ様に惚れてしまいそうです」


アイルは場外からうっとり見てくれている
っと言うか…監視役みたいです

私が万が一落馬した時の為の監視役
リオン様からの直々の命令だそうだ


「ポプリちゃんは良い主に出会えて幸せですねー」

「大袈裟だよ…」

「大袈裟じゃないですよ。だって、ルナ様に会わなければポプリちゃんはずーっと馬小屋。走る事すらできなかったんですよ?」


確かにそうだけど…


「朝から元気だな…お前は」


声の方を向くと少し呆れ顏のリオン様が立っていた

アイルは数歩下がり歩み寄るリオン様に道を開けた


「リオン様は…出発の準備ですか?」

「あぁ、馬の準備だな」


リオン様は今日も公務で他国に出張
王子は忙しいんですね

確かに、今回は5日って言ってた
ちょっと遠くの国に行くのだろう