「ソレイユ…お願いだから聞き分けてくれ」

「でも…私は…」


お父様が弱りきってる
お姉様は泣きそうです

異国のエムロード…
そして、ゲイ王子様…
不安はいっぱいだけど国の為なら仕方ない

私は持っていたティーカップを置いて、お父様に言う


「お姉様の代わりに私が行きます」


すると、お姉様の動きが止まった


「る、ルナ?!正気?!」

「うん、でも…国の為なんでしょ?…それに、お姉様はミエルが好きなんだもの。それなのに行くのは辛いでしょう?」


ミエルは私と姉様の専属騎士
姉より二つ年上の青年

幼い頃から一緒に居た為、いつの間にか姉様はミエルに恋をしていた
そして、ミエルも姉様に少なからず好意を持っている様子

そんな2人を引き裂いては可哀想だ


「ルナ…いいのか?」


お父様が最後の確認をしてくる
だから答える


「はい、私がエムロードに行きます」


こうして、私の嫁入り先が決まったのであった