ところで…


「兄さんの好きな人って…?」


既成事実を作ってでも手に入れたかった人
一体誰だ?


「ん?アイル」


ん?アイル?
え?!アイル?!


「侍女のアイル?!」

「そう、侍女のアイル。今は、ルナさんの侍女なんでしょ?僕の侍女に戻って欲しいってお願いしたら断られた」


少し寂しそうな兄さん


「リオンの妃で、アイルの主人…ルナさんとは仲良くしといた方がいい気がする。っと言うか、興味しかない。お礼もしなきゃだよね?僕のこと起こしてくれたの彼女だもんね」


兄さんとルナが仲良く?
そう言えば、ルナ…兄さんに会いたがってたな

眠ってる兄さんにも興味深々だったし
…ちょっと、モヤっとした


「兄さん…ルナと仲良くし過ぎたらダメだからね?触るのもダメだからね?」

「…見ない間に、父様に近づいたな。そのうち部屋に閉じ込めそうな勢いだな」


そう言う兄さんだって父様の息子だ
高確率で凄い嫉妬を発揮する気がする

頑張れアイル…
多分、兄さんはアイルを全力で捕まえに行く


「とりあえず、明日あたりルナさんに会いたいな」

「あー…明日はダメかも。俺、これからルナを愛しまくる予定があるから。ルナ、明日動けない」

「…じゃ、明後日」

「うん、伝えとく」


話は終わった
さぁ、ルナの所に帰ろう

そして、極上の甘い時間を君と



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