「ルナ…」
リオン様が私の頬を撫でグッと距離を縮める
私を見つめるリオン様の瞳がゆっくり近づく
これから起こる事が容易に想像出来る
私はそっと目を伏せる
「…んッ」
目を伏せるとすぐに感じる
唇に触れる柔らかい感覚
どんどん深く情熱的になっていく
「ふぁッ…んっ…ん?!」
口付けに酔いしれてると、リオン様の手が怪しく動いてる事に気付いた
「ちょっ…リオン様?!待って!待って!ストップです!」
「…何?」
とても不満そうなリオン様
“何”じゃないよ
「何してるんです?!」
「何って…脱がしてる」
リオン様はキスしながら、背中のファスナーに手を掛けていた
今、着衣の裾を引っ張ればきっと脱げてしまうレベルだ
「惚れてるヤツに、好きだ愛してるを連呼され…欲が湧かない方が変だろ」
「それは…リオン様が変だったから!」
「じゃぁ、アレは嘘なのか?」
「違いますけど…本心ですけど…」
「じゃぁ、いいだろ。大人しく俺に全部委ねろ」
リオン様、やめる気ゼロだ
完全にスイッチ入っちゃってる
だって、瞳が凄い色気放ってるもの
「ルナ…愛してる」
「っ?!」
ズルい…こんなの拒否できない


