「リオン様…まさかと思いますが…私がロージィと同じ事をすると思ってるんです?」
「…ルナは、ガルデニアから“王妃”になる為に来た。だから、ルナが望めば…ラルムと結婚させてもいいと…陛下が」
まさかの国王陛下の案
それを聞いたリオン様は怖くなった
で、変な様子になってしまった
もう、本当…リオン様は馬鹿です
「私は、王妃になりに来たんじゃないです。リオン様の妻になりに来たんです」
最初こそ仕方がなく結婚したし、王妃に相応しくなる為に勉強もした
でも、私は王妃になりたいんじゃない
「私はリオン様の妻です。私は王妃じゃなく、リオン様の妻でありたいです」
王妃になりたいからラルム様と結婚する…なんて、私は望まない
望むわけないのに…
リオン様はこんなに弱気になった
なんか、凄くショックだ
「リオン様は何が怖いんです?私が望めばラルム様と結婚?私がそれを望むと?何を言ってるんです?私が望むわけないでしょ?!こんなにリオン様が好きで愛してるのに…リオン様の馬鹿ぁ!!」
思いっきり叫んだ
きっと、廊下にも響き渡っただろう
でも、我慢できなかった


