医者が再びラルム様の部屋に集まり、国王陛下、王妃様も駆けつけた
皆、ラルム様の目覚めに喜んでいる
私はその光景を部屋の扉の横で見ていた
そんな私の横にはアイルも居る
「アイルはいいの?あの輪に入らなくて」
「私はいいんです。所詮、侍女ですし。ラルム様が目覚められただけで十分です」
…守れなかった事、気にしてるんだろうな
「これで私は、心置きなくルナ様だけの侍女になれます」
ん?
私の…侍女?
「え?アイル…私の侍女でいてくれるの?だって、アイルはラルム様の侍女でしょ?」
元々の主人はラルム様だし、目覚めたならアイルはラルム様の侍女に専念するものだと思ってた
「もう、ラルム様の侍女は出来ません」
「それは…守れなかったから?」
ラルム様の服毒は誰にも防げなかった
アイルのせいじゃないのに…
「違います。私はルナ様に仕えたいんです。ラルム様も目覚めて、私の贖罪は終わりました。だから、全力でルナ様に仕える事ができます」
驚いて言葉が出ない
どう言う事?
「前にも言ったと思いますが、私はルナ様の魅力に夢中なんです。自分が好きだと思える人に仕えたい。だから、これからもよろしくお願いします」


