「アイルがお嫁に行けない」
部屋を出て第一声がそれだった
「ルナは本当にアイルが好きだな」
「当たり前です。ココに来てからずーっと一緒に居てくれたんですよ?リオン様が不機嫌丸出しの不満だらけの時でさえアイルは居てくれました」
そう言うと、リオン様が罰の悪そうな顔をした
「あの時は…悪かったとは思ってる。今となっては後悔すらしてる」
「そうなのですか?」
悪かったと思ってたの?
それはビックリ
「なんなら、結婚式をやり直したいぐらい後悔してる。今なら、全力で神に愛を誓える」
「そんなにですか?」
何か必死なリオン様が面白い
思わず笑ってしまう
でも、嬉しい
「結婚式はやり直せませんが、私も今なら全力で神に愛を誓えますよ」
笑って言うと、リオン様が不敵に笑った
「そういう可愛い事はココで言うんじゃない。廊下じゃ…キスぐらいしか出来ないでしょ?」
そう言って、私を廊下の壁に押し付けるリオン様
えっ?!
ちょっと待って!
人居るから!使用人普通に居るから!


