「え?ルナ様が…お願いしたんですか?」

「お願いってゆうか…希望みたいに…言ったというか」


悪阻でエムロードの美味を食べれないのは嫌だ
こんな我が儘を聞いてくれたのか…


「エムロードの美味しい物が食べたいって言ったの。ここに来る道中で沢山の作物が植わってるの見て、絶対ここの料理は美味しいって思ったから」


綺麗な水に
栄養たっぷりの大地
美味しい食材が育たないわけがない


「ルナ様は…変わった方ですね」

「え?」

「今まで来た王女様方とだいぶ思考が違うな…っと」


他の王女様方とだいぶ違う…
あ、食い意地が張りすぎ?!
あ"!王女らしくしなくちゃいけないのに、私ったらやってしまった!!
こんなのが王子の妃で幻滅した?!


「…こんなのが妃に来て…すみません」

「え?!違うんです!ルナ様!!アイルは嬉しいんです!」


え?


「気取らない、着飾らない…ありのままの自分を見せてくださるルナ様にアイルは夢中です。仕えてまだ3日ですが…アイルはルナ様に仕える事が出来て幸せです」