「ルナ…風邪ひくよ?」


頭を撫でて声をかけるが…


「うーん…」


くすぐったそうに動いただけで起きない
そうなると、俺の中の欲がムクムクと膨れてくる

頭を撫で
頬を撫で
唇に目が止まる

酔ってるのかもしれない
うん、酔ってるせいだ

眠るルナの唇に自分の唇を寄せる
すぐに止めようと思ったが自制が効かない
何度も求めてしまう


「んっ…んん?!」


ルナが流石に目を覚ます
なので、唇を解放してあげる


「り…リオン様?な、なにしてるんですか?!」

「何って…キス?」

「…びっくりしました」

「うん、ごめんね。なんか自制が効かなかった」


今日1日、“エムロードの王子”で居た為ルナに触れる事が出来なかった反動もあった

そして、やっと”俺“に戻れた瞬間
目の前に愛する妻の寝姿がある

触るなって言う方がおかしい