「その話をココでするな」

「あー…はいはい。悪かったわね。そんな怖い顔しないでよ」


側室候補がいたなんて初耳だった
隠してたのか、私が知らなくていい情報だったのか…でも、なんか胸がチクチクする


「早く客間に戻ってください。女王陛下」

「わかったわよ。あんたも早く来なさいよね」


女王陛下が居なくなり
リオン様が私を見る


「…別に隠してた訳じゃない。必要ない情報だと思ったから言わなかった」


側室候補の話?


「俺はお前だけで十分だ。だから、側室なんていらない」

「本当に…?」

「何を疑ってるんだ。昨日、散々お前を愛しただろう?まだ俺の気持ちが伝わんないか?そうか、じゃぁ…今日も俺の部屋に」

「嘘です。疑ってません。リオン様の気持ちは体が痛くなる程受け取りました。もう、今日は無理です。あんなの毎日してたら体が壊れます」


リオン様の瞳が一瞬色気付いた
あれは本気だった

危ない危ない…