「ふふっ…本物みたい…」


抱きしめる俺を抱きしめ返してくるルナ
いつもはこんな事しないのに…

あぁ…
熱で朦朧として夢か現実か分からないのか


「リオン様…愛してます…」

「…え?」


俺の腕の中で幸せそうなルナ
ルナの急な告白に心臓が大きく波打つ


「愛してます…」


再び聞くルナの気持ちに俺も答える


「うん…俺も愛してるよ。ルナ」


ルナにちゃんと聞こえるように耳元で囁く愛の言葉


「ふふっ…幸せな夢だな」


ルナはそれだけ呟くと、俺に全体重を掛けて眠ってしまった


夢じゃないんだけどな…
まぁいい。とりあえず、戻ろう


「ポプリ、2人いけるか?」


ポプリが鼻をプスンと鳴らす
自信満々様子だ


「じゃ、頼むよ。ポプリ」


ポプリを撫でてから、ルナを抱えてポプリに乗る

そして、城への道を走り始めた



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