「はぁ…お腹空いたな…」
丸一日食べていない
食べたのは水分補給の代わりに齧った草のみ
あと、何日歩けばいいのかな?
でも…もう歩けない
自分の足を見ると、川で岩にぶつけた足首が大きく腫れている
…たぶん、骨が折れてる…
「ポプリ…聞いて?私はもう歩けない」
片足が折れて歩きにくい
お腹も空いて力が出ない
「明るくなったら、私を置いてお城に行って」
私の足では無理だが、ポプリの足なら数時間でに城に着けるだろう
「人を呼んで来て?」
馬のポプリにそんな事が出来るのか分からない
でも…もうこれしか方法はない
私が言うと、ポプリはじーっと私を見つめて視線をそらした
…伝わらないか…
「おやすみ…ポプリ」
もう疲れた
明日の事は明日考えよう
そう思って私はポプリに寄り添い眠った


