叫び喚くロージィの横でバラットは顔面蒼白

今、ロージィは兄ラルムの件の罪も自白により追加されたのだ
顔面蒼白にもなる


「ロージィ嬢…貴女は罪を犯し過ぎた」


静かに陛下が告げる


「…ラルムの服毒の関与。城の備品の窃盗。内通者を通じての馬小屋攻撃。隠し通路の漏洩。…王子の妃ルナに対する数々の行い、それにより失ったルナさんの命への償い」


陛下は一呼吸置いて言う


「ロージィ嬢…死をもって償いなさい」


その言葉にロージィは唖然として動かなくなる
それとは対照的にバラットは素早く陛下に土下座をする


「お許し下さい…陛下。私の教育が行き届かないばかりにこんなことになってしまいました。し、死罪は重過ぎます…まだ若い娘です。どうか、ご慈悲を」


陛下に縋るバラット
それを一瞥してから陛下は俺を見た