「リオン様…あなたの妃様は知ってるんでしょう?だって、王族ですものね?」


勝ち誇ったような顔で言うロージィ
ロージィはルナを疑っている


「私、今回のルナ様失踪は自作自演では?っと思います。ルナ様はこの城を出たくて、城を抜け出し、居酒屋で騎士を口説く…後は、拐われたフリをすれば後は自由ですもの」


自慢げに自分の推理を披露するロージィ
俺の拳に力が入る


「ルナ様には城の生活は退屈でしたのよ。自然いっぱいの田舎の小国の王女様には、大国の王子様との結婚は…無謀だったかと」


隣に控えるカロンが俺の腕を掴んでいる
俺が今にも殴り掛かりそうだからだろう

ルナを侮辱され
ルナに罪を擦りつける

こいつのせいで…
ルナは死んだ
この怒りはどこに持って行けばいいんだ