「あと…ルナ様の事です」
あぁ、そうだ
騎士が見つかったならルナも見つかっただろう
騎士はルナに好意を持っていたなら、危害を加えるわけない
「騎士に捕まったルナ様は抵抗したらしいです。逃げようと必死に」
その光景が目に浮かぶ
「何度も…王子の名を呼んで…泣いて…それに苛立ちルナ様に乱暴をしようとした」
「な…に?」
ルナに乱暴…?
「でも、未遂で終わったみたいです。馬に襲われたそうです。白い馬に」
城から…馬小屋から逃げた白い馬
ポプリ?
「襲われた騎士はルナ様を離してしまった。そして、ルナ様は近くの川に落ちて激流に呑まれてしまったそうです」
「川?!激流?!」
思わず立ち上がる
どーゆうことだ?
ルナは…帰って来るんじゃないのか?


