騎士は私を抱えて森に入る
そこには馬が一頭繋がれていた

そこでハッとする

計画的だ
でなければ、こんな所に馬が繋がれてるハズがない

馬に乗ると言うことは…
私は遠くに連れて行かれる


そんなのやだ!!


私は力いっぱい暴れる
すると、一瞬騎士の手が緩み拘束が解けた

私は逃げる
城の中にもう一度入れば助かる

後ろから騎士が追いかけて来る
でも、前だけ見て走る

すると、城の入り口付近に一頭の馬がいた
馬小屋の爆発で逃げたのだろう
その馬をよく見ると…ポプリだった

よかった。ポプリは無事だった
そう思った瞬間、私の体は後ろに引かれた


「ダメですよ。ルナ様?」


騎士の声が聞こえ、頭に衝撃が走る
あぁ…殴られたんだ…


「ポプリ…」


意識が薄れる間際に写ったのは、夜に輝く私の愛馬の姿だった