リオン様の後に続いて歩く
今度はどこに向かってるのだろう?
「アイルは…ずっと自分を責めてるんですね。ラルム様が眠ってからずっと…」
さっきのアイルを思い出し辛くなる
「あぁ…何度もお前は悪くないっと言っても聞く耳持たずで、辛そうに悔しそうに兄の世話をしていた」
そうだったんだ
「暗くなる一方だったアイルを見て、カロンがお前の侍女をするように命じた。眠って反応を返さない主人より、反応が返ってくる主人の方がいいだろうって事でな」
「で、私の侍女として紹介されたんですね?」
確かに初日のアイルはあまり感情が無かった気がする
「ルナの侍女にして正解だったな。アイルはすぐに感情を取り戻した。…今では、走って、叫んで、主人そっくりだ」
「そう…ですね」
アイルに感情が戻ったのはいい事だが…
私に感化されてしまったのは申し訳ない…


