ぶっ飛びプリンセス


「さぁ、ルナ様、リオン様。ラルム様への用は済みましたか?これからラルム様の体を拭かなきゃいけないので…よろしいですか?」


自傷気味の笑顔を隠しアイルは元気よく言う
そうだよね、眠ってるとはいえ生きてる以上お風呂は必要


「あぁ、後はよろしく。ルナはしばらく俺といる。ゆっくり休みながらやるといい」

「はい、リオン様。お気遣いありがとうございます」


頭を下げるアイルを確認すると、リオン様が部屋の出口に向かう


「ルナ。行くぞ」

「あ、はい!…えっと、アイル無理は禁物だよ!」

「大丈夫ですよ。ルナ様もリオン様との城内デートを楽しんで来てください」

「で、デートじゃないよ!」


いつもの調子に戻ったニコニコのアイルに見送られ、私もリオン様に続いて部屋を後にした

コレ、別にデートじゃないよね?