ぶっ飛びプリンセス


っと、突然部屋の扉が開く


「え?ルナ様?」


アイルだった
アイルは水桶やらタオルやらをカートに乗せて部屋に入ってきた


「アイルは兄の世話をしてくれてる」


私の疑問にリオン様が答える
あぁ、だから入室出来るのか

…ん?お兄様のお世話?
でも、アイルは私の侍女で…?


「え?!アイル…お兄様のお世話をしてるのに私の侍女してくれてるの?!うそ、全然知らなかった!」


なにその重労働!
2人も主人を抱えるなんてアイル大変じゃない?!


「ご、ごめん…アイル…私、アイルにいっぱい迷惑を…」

「えっ、ルナ様?!何を気になさっているんです?私は大丈夫ですよ?見ての通りラルム様は眠っているので、お仕事も少ないですから…」


そこで一旦区切って
アイルは自傷気味に笑う


「それに…ラルム様のお世話は、私の償いなんです。側に居たのに服毒を許してしまった私の償いです」

「アイル…」


アイルは主を守れなかった事に責任を感じている
それの償い…か