「ほんっと助かる!ありがとね!!」
「うん!ほら急がないとバイト遅れちゃうよ」
「やばっ、じゃあまた明日ね、璃愛!」
放課後、日直だった葵の代わりに職員室に日誌を持っていくことになったあたし。
この学園無駄に広いからなぁ…
1人職員室までの廊下を歩いていると聞き覚えのある声が…
「璃愛先輩♪」
「…またあなたなの……」
あたしの前に現れたのはあのイケメン1年生。
「そんな明らさまに嫌な顔しないでくださいよ〜」
「…前にも言ったと思うけどあたしあなたとは付き合えないの」
ちょっときつい言い方になっちゃったかもしれないけど仕方ない!
これでもうこの1年生に悩まされることはないはず…!!
「…先輩、なんで名前で呼んでくれないんすか?」
「…は?」
「あれ…俺もしかして名乗ってなかった?すいません、南 春来です。"春が来た"って書いて春来」
「南くん…?」
「あ、春来って呼んでください。みんなそう呼んでるんで」
「は、春来…くん…」
はっ!?
あたしったら何まんまと流されちゃってるのよ!!
「と、とにかく!もうあたしには…」

