あたし、結城 璃愛16歳。
桜妃(オウキ)学園に通う青春真っ只中の女子高生。
ちなみに今日から2年生。
「あ!先輩!!おはようございます♡」
見慣れた背中を見つけて駆け寄る。
「あぁ璃愛、おはよ」
キャーーー////
笑顔が眩しいっ!!
このイケメン、神崎先輩は1ヶ月前からなんとあたしの自慢の彼氏♡
先輩はあたしの理想そのまんまのちょーハイスペック彼氏なのだ!!!
あたしの理想はかっこよくて優しくて頭が良くてスポーツ万能で背が高くて頼れる年上!
特に"年上"は絶対条件!
余裕がある年上の人ってどうしてあんなにかっこよく見えるんだろう…♡
「今日から新学期ですね!先輩はもう3年生か〜あと1年で卒業しちゃうなんて寂しいです…」
「まだ1年もあるだろ?」
そう言って先輩はあたしの頭にポンッと手を置く。
「そ、そうですね////」
うぅ〜〜〜////
まだこういうの慣れないよぉ〜////
「つーかいい加減敬語やめろって」
「そっ、それは…無理ですよ…」
「なんで?」
「先輩は先輩だし…」
「"先輩"じゃなくて"颯斗"」
「うぅ、無理です〜」
「言って、璃愛」
そ、その顔は反則ですって〜〜〜////
「は、やと…////」
「ふはっ、顔真っ赤」
「は、恥ずかしいです〜〜〜////」
「可愛い可愛い」
今度は頭を優しく撫でてくれる先輩。
あたしは顔が熱くて仕方がなかった。