「いってきまーす♪」

明るく玄関を出る。

「美央!飯は?」

お兄ちゃんが玄関先でそう言っていたので、

「時間ないし、ダイエットしてるから要らなーい!」

いつもながら答える。

「気をつけて行けよ!」

「はーぃ」

他愛もない会話から私は学校へ。

「美央!おっはっよーん♪」

ふと後ろから声が聞こえそれと同時に衝撃が走った。

痛みを耐え後ろを振り返る。

「紗生。おはよ。ってか痛いよ。」

「ごめんね♪」

「謝る気ないでしょ?」

「そんなことないよ。」

毎朝こんな会話からはじまる。

私の大切な友達、1人目の風谷紗生(かぜたに さよ)。

いたずら好きでいつも仕掛けられる…。
以外と恋多き女の子(笑)

2人目は、相沢冬美(あいざわ ふゆみ)。

紗生とちがってめっちゃ静か。
何を考えてるかちょっと不思議ちゃん。

2人は私の親友。