誰もが面接のときだけは自分を売り込もうと、ときには自分を偽ることがある。 だけどこの男は面接という自分を最大限にアピールしなければならない席でありのままの自分を見せている。 自分を偽ることなく、そればかりかあえて不利になるであろう格好で挑んでいる。 面白い男だと思った。 この男に興味を持った。 この男と仕事がしてみたいと思った。 ――俺は、この男の見た目じゃなく中身に心が惹かれた。