西崎さんの柔らかで穏やかな声を聞いていると、ひどく心がふわふわしてきて、危なく大切な話を聞き逃しそうになるし。 人差し指でトントンとテーブルを叩いたり、長い指で分厚いファイルをめくったり、ボールペンでさらさらとメモを取ったりする些細な動作にもいちいちドキっとしてしまう。 もう、あたしいったいどうしちゃったの? ぜんぜん面接に身が入ってないよ… これじゃあ不採用になっちゃうよ――…