「村瀬は、コーヒーはミルクも砂糖も入れる派だったよな?」



対面キッチンの向こうから顔を出す西崎さん。



「あ、はい。できればお砂糖もミルクもたっぷりで」



「ははっ…村瀬は嗜好もお子ちゃまだな」



「すみません////」



〜〜〜〜〜恥ずかしい〜(->_<-)



ついホントのこと言っちゃった。



なんで見栄張って『ブラックで』なんて大人の女性気取らなかったんだろう(;Д;)



ってかその前にあたしったら病人に何させてんの!?



「あ、あの、コーヒーでしたらあたしが…」



「いいよ、村瀬は座ってて。お客さんだし」



「でも」



あたしはお客でも西崎さんは病人だから。



そう言うと『他人の家なんだから勝手が分からないだろ』と、尤もな理由をつけられ、結局おもてなしされる側になってしまった。