「――結局、最後までガキ扱いしやがって」



飾り棚の上の写真立てのなかで、屈託のない笑顔を浮かべている優花。



その両脇に俺と菜月。







――なあ優花。



もしも俺が、優花と同い年か年上だったら、あの時ちゃんと俺を頼ってくれたのか?



そうしたら君を…

君の笑顔をこんな小さな写真立てのなかに閉じ込めることはなかったのかな?