「ああ、相変わらず元気100倍って感じ。
年々パワーアップしてるような気はするけど(笑)」
「あの人らしいな(笑)
とてもじゃないけどあんな大きな病気したようには見えないよな」
「…そうだな」
「病気のために彼氏も手放して…。それでよく頑張ったよ。オレには真似できないな。
ま、強靭な精神力で病気を乗り越えたから今があるんだろうけど。そういう奇跡を起こしたから、だからあの人は、なんつーか神懸かってるんだよな?
ああーいつの日か追い抜かしてーなぁ、佐浦店…」
ぐーっと伸びをしながら手近のラックに手を伸ばし、雑誌を手にとる。
「いくら追いかけても佐浦店のぷりっぷりのおケツは見えて来ませんねぇ〜」
雑誌のグラビアページに向かって話しかけるアブノーマルな柏田;
「ったくお前は、後ろ姿は尻しか目に入らないのかよ(呆)」
「後ろ姿の見るものっつったら1にケツ。
2にうなじ。3に足首。正面からならまず胸だな。次に顔。そしてくびれ」
「…お前がなんで元ヤンとデキ婚したか分かる気がする」
「性格が後回しだからか?」
「…分かってんじゃん」
「まぁ元ヤンだと気づいたときにはもうデキちまってたからな。女は猫被るから怖い。
その点村瀬は猫の被り方すら分かんないからポイント高いよ。
おまけに隠れ巨乳ちゃんだし、幼顔だし?
体中のいろんなところが未開拓。未掘削。
――あーーマジで1回不倫してぇ」
――ダンッ☆