会議を終え本社ビルを出ると雨が降り出していた。



今朝から曇ってて蒸し暑かったもんな〜。



今夜から雨って天気予報で言ってたけど
まさかこんなに早く降り出すとは思わなかった。



車は近くの地下駐車場に停めてあったけど
多少歩かなきゃならなかったから
本社ビルのすぐ側のコンビニでビニール傘を買った。



コンビニの前で1本の傘に2人で入る。



「村瀬。もっとこっち寄らないと濡れるぞ」



「は、はいっ(>_<)」



西崎さんにぐいっと肩を引き寄せられる。



ひゃああああ…おじゃ…お邪魔します〜…



狭い傘のなかは西崎さんの香水の匂いに満ちていて、あたしはまた酸欠状態に陥りそうだった。



あたしたちは相合い傘で駐車場まで歩いた。