あらためて西崎さんって女性の目を引くんだなぁ。
もしも本社勤務なんてことになったらライバルの数がすごいことになりそう。
そんなことになったら嫌だなぁ…
出世は喜ばしいことだけど、
できれば西崎さんにはあんまり結果を残して目立ってほしくないよ。
実績を買われて本社に異動なんてことになったら本当に手の届かない人になってしまいそうで…
そうなったらあたし…
今よりもっと臆病になっちゃいそう――…
――ガチャ
「村瀬。入って」
沈んだ気分でいると
西崎さんが会議室のドアを開けてくれた。
「…ぅ」
会議室に一歩入って室内を見渡したとたん、息が詰まった。
…ぅわ。

![Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[後編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.761/img/book/genre1.png)
