村瀬は出会ったときデザイン系の専門学校に通っていた。



『おまえタメだったのかよ!?』



面接のときに店の入口でぶつかり、持ち物をぶっちゃけた村瀬は、ぶつかった拍子に俺が落っことした履歴書を拾い不思議そうに眺めていた。



その後、面接を終え店を出ると、身なりのきっちりしたオッサンにムリヤリ車の中に押し込まれそうになっていた。



間一髪のところで助けてやり、そのまま別れたんだけど。



その2日後、てっきり小学生だと思っていた村瀬とバイトで顔を合わせて心底驚いたんだよな。



小学生かと思っていたのに実際は専門学校生で、しかも俺とタメ。



ただただ唖然としたのを今でも鮮明に覚えている。