「あぁ。【捨てられた町】は全国各地にあるんだ。その町その町の【捨てられた町】が存在している」


「じゃぁ、ここは僕が暮らしていた町で捨てられた物が集まっている場所ってこと?」


「そういうことだ」


カエルは頷き、また進み始めた。


僕はのんびりとその後を追いかける。


「それならこの町に生ごみの魂がいないのは理解できるよ」


「だろう? まぁ、必要なものは他の町から物々交換して持ってくることもある」


「必要な物?」


僕がそう聞くと、カエルがまた立ち止まった。