「なんだよカエル。急に立ち止まると危ないだろ」


「もしかしてルキ、物の魂のすべてがこの町に集まると勘違いしていないか?」


「え? 違うのか?」


もちろん、その通りだと思っていた。


するとカエルは大きな声で笑い始めた。


「な、なにがおかしいんだよ」


僕はムッとしてカエルを睨む。


「日本全国の捨てられた物がこんな小さな町に集まるワケないだろ」


「そ、そうなんだ……?」