僕の憧れていた世界だ。


「この町は僕の理想を具現化したものじゃないよね?」


そう聞いてみるとカエルは首を傾げ「何を言ってるんだ?」と、とても不思議そうな顔で聞いて来た。


僕は肩をすくめて「なんでもない」と、返事をしたのだった。