そうこうしている間にも蛇は僕の体をキツク締め付け、激しい痛みが体を駆け抜けた。


一か八か、やるしかなさそうだ。


「いくぞ!」


カエルがそう言うと同時に蛇の体に噛みついた。


今度はよほど強く噛んだようで、マヤが悲鳴を上げた。


蛇の体が緩まる。


僕はすぐに体をねじり、上半身を起こして蛇を地面にたたき落とした。


洞窟から這い出るとその場に膝をついて肩で大きく呼吸を繰り返した。


この世のすべての空気を肺の中に取り込むように呼吸をしていると、ようやく落ち着いて来た。